不眠症とは「眠れない」症状が続き、日中の生活の質が低下した状態と言われています。
不眠症が続くと、日中の集中力が低下するだけでなく、不眠が原因となりイライラしやすくなる、頭痛が生じるなど身体的、精神的に様々な症状を引き起こします。
不眠症とは「眠れない」症状が続き、日中の生活の質が低下した状態と言われています。
不眠症が続くと、日中の集中力が低下するだけでなく、不眠が原因となりイライラしやすくなる、頭痛が生じるなど身体的、精神的に様々な症状を引き起こします。
不眠症の症状
不眠症の症状
入眠障害
入眠障害
床に入ってから眠るまでに長時間要するケースです。不眠症の中で最も多いタイプです。
床に入ってから眠るまでに長時間要するケースです。不眠症の中で最も多いタイプです。
中途覚醒
中途覚醒
眠中に何度も目覚めてしまうケースです。高齢者でよくみられます。泌尿器の病気による夜間頻尿が原因のこともあります。
眠中に何度も目覚めてしまうケースです。高齢者でよくみられます。泌尿器の病気による夜間頻尿が原因のこともあります。
早朝覚醒
早朝覚醒
予定の起床時間よりずっと早く目覚めてしまうケースです。高齢者に多いほか、うつ病でよく現れます。
予定の起床時間よりずっと早く目覚めてしまうケースです。高齢者に多いほか、うつ病でよく現れます。
熟眠障害
熟眠障害
睡眠時間は足りているのに、眠りが浅くて寝た気がしないというケースです。
睡眠時間は足りているのに、眠りが浅くて寝た気がしないというケースです。
不眠症の原因
不眠症の原因
不眠症の原因は、大きく分けて次の5つがあげられます。
不眠症の原因は、大きく分けて次の5つがあげられます。
- 生活習慣、睡眠環境
- 不安や心配事が気になる
- 飲食物や薬
- 身体の病気
- 心の病気
1. 生活習慣、睡眠環境
2. 不安や心配事が気になる
3. 飲食物や薬
4. 身体の病気
5. 心の病気
1. 生活習慣や睡眠時の環境
1. 生活習慣や睡眠時の環境
- 夜勤が多い方で昼に眠る必要がある方
- 周囲の騒音が大きい、周囲が明るすぎる
- 枕やふとんがからだに合っていないなど
- 夜勤が多い方で昼に眠る必要がある方
- 周囲の騒音が大きい、周囲が明るすぎる
- 枕やふとんがからだに合っていないなど
2. 不安や心配事が気になる
2. 不安や心配事が気になる
- 試験や仕事の発表前日に不安で眠れない。
- 試験や仕事の発表前日に不安で眠れない。
3. 飲食物や薬
3. 飲食物や薬
- カフェイン(コーヒー)、たばこを寝る前にも摂取する。
- 晩酌をする。
- ステロイド薬やインターフェロン、パーキンソン病の薬などを飲んでいる。
- カフェイン(コーヒー)、たばこを寝る前にも摂取する。
- 晩酌をする。
- ステロイド薬やインターフェロン、パーキンソン病の薬などを飲んでいる。
4. 身体の病気
4. 身体の病気
- 痛みやかゆみ、せき・息苦しさなど、病気による症状が続いている。
- 頻尿のため夜間に何度も目覚める。
- 痛みやかゆみ、せき・息苦しさなど、病気による症状が続いている。
- 頻尿のため夜間に何度も目覚める。
5. 精神医学的な要因(Psychiatric)
5. 精神医学的な要因(Psychiatric)
- うつ病、統合失調症、不安神経症などは、しばしば不眠を伴います。
- うつ病、統合失調症、不安神経症などは、しばしば不眠を伴います。
不眠症の治療について
不眠症の治療について
治療の前に正確な症状評価を行い、不眠症状の特徴(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒) や、不眠症状の背景にある不安や抑うつ有無や、睡眠衛生の乱れ(睡眠・覚醒リズムの後退化、昼寝による睡眠欲求の低下など)に対する正確な評価を行い治療の要否や治療選択に反映させます。
治療の前に正確な症状評価を行い、不眠症状の特徴(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒) や、不眠症状の背景にある不安や抑うつ有無や、睡眠衛生の乱れ(睡眠・覚醒リズムの後退化、昼寝による睡眠欲求の低下など)に対する正確な評価を行い治療の要否や治療選択に反映させます。
1. 睡眠衛生指導
1. 睡眠衛生指導
良質な睡眠を得るために、睡眠に対する適切な知識を持ち、不眠症状を悪化させる生活習慣を是正する必要があります。患者さん個々の改善点を洗い出し、具体的なアドバイスを行います。
良質な睡眠を得るために、睡眠に対する適切な知識を持ち、不眠症状を悪化させる生活習慣を是正する必要があります。患者さん個々の改善点を洗い出し、具体的なアドバイスを行います。
2. 薬物療法
2. 薬物療法
薬物療法については、当クリニックでは症状の改善はもちろん、長期的な安全性を重視して使用薬物の選択を行います。使用薬剤、投与量に関して、それぞれの薬剤の長所短所を十分説明の上行い、必要最小限度にとどめます。
薬物療法については、当クリニックでは症状の改善はもちろん、長期的な安全性を重視して使用薬物の選択を行います。使用薬剤、投与量に関して、それぞれの薬剤の長所短所を十分説明の上行い、必要最小限度にとどめます。
3. 不眠症の改善後
3. 不眠症の改善後
不眠症状が十分に改善した場合は、現在行っているお薬を徐々に減らし(減薬)、最終的にはお薬を止める(休薬)を試みることが望ましいと考えますが、経験上、患者さんが睡眠薬の減薬に対する不眠症状再燃の不安を抱くことも多いため、減薬時にお薬が減る辛さ(退薬症状)が出現する可能性やその対処についても事前に話し合います。中には睡眠薬を中止することが難しい患者さんもおられますが、そのような場合でも個々に話し合い、慎重に継続投与を行います。
不眠症状が十分に改善した場合は、現在行っているお薬を徐々に減らし(減薬)、最終的にはお薬を止める(休薬)を試みることが 望ましいと考えますが、経験上、患者さんが睡眠薬の減薬に対する不眠症状再燃の不安を抱くことも多いため、減薬時にお薬が減る辛さ(退薬症状)が出現する可能性やその対処についても事前に話し合います。中には睡眠薬を中止することが難しい患者さんもおられますが、そのような場合でも個々に話し合い、慎重に継続投与を行います。