社会不安障害(Social Anxiety Disorder:SAD、社交不安障害あるいは社交不安症)は、ある特定の状況や人前で何かする時に緊張感が高まって不安や恐怖を感じ、次第にその場面を避けるようになる病気です。比較的、若年期に発症することも多く、長期にわたると社会生活にも大きな影響を及ぼします。
また、SADは精神疾患の中でうつ病、アルコール依存症、特定の恐怖症についで生涯有病率が高い病気でもあり、8人に1人が経験すると言われています。
性格の問題と混同される場合もありますが、極度の緊張感、恐怖感、不安感などのため、人との交流を避けてしまい、症状が強くなると引きこもりがちになり、自信をなくしてうつ病を併発することもあります。

社会不安障害(Social Anxiety Disorder:SAD、社交不安障害あるいは社交不安症)は、ある特定の状況や人前で何かする時に緊張感が高まって不安や恐怖を感じ、次第にその場面を避けるようになる病気です。比較的、若年期に発症することも多く、長期にわたると社会生活にも大きな影響を及ぼします。
また、SADは精神疾患の中でうつ病、アルコール依存症、特定の恐怖症についで生涯有病率が高い病気でもあり、8人に1人が経験すると言われています。
性格の問題と混同される場合もありますが、極度の緊張感、恐怖感、不安感などのため、人との交流を避けてしまい、症状が強くなると引きこもりがちになり、自信をなくしてうつ病を併発することもあります。

社会不安障害の症状

社会不安障害の症状

1. こころの症状

1. こころの症状

大勢の前で発表や挨拶をする、初対面の人と会う、人前で字を書く、人前で電話をかけるなど、他人から注目があつまるような状況で何か失敗して自分が恥をかくのではないかと、強い不安や恐怖、緊張を感じる。

大勢の前で発表や挨拶をする、初対面の人と会う、人前で字を書く、人前で電話をかけるなど、他人から注目があつまるような状況で何か失敗して自分が恥をかくのではないかと、強い不安や恐怖、緊張を感じる。

2. からだの症状

2. からだの症状

(不安感、恐怖感のため)
緊張し震える、頭の中が真っ白になる、赤面・発汗する

(不安感、恐怖感のため)
緊張し震える、頭の中が真っ白になる、赤面・発汗する

3. 社会での生き辛さの症状

3. 社会での生き辛さの症状

  • 会議などで自分の意見を言えない
  • プレゼンテーションができない
  • 受付や、同僚、上司の前で字が書けない
  • 人がいるときに電話をすることができない
  • 学校を休みがちになる
  • 家族関係の行事、会合に参加できない
  • 会議などで自分の意見を言えない
  • プレゼンテーションができない
  • 受付や、同僚、上司の前で字が書けない
  • 人がいるときに電話をすることができない
  • 学校を休みがちになる
  • 家族関係の行事、会合に参加できない

不安や緊張とそれにともなって現れる身体の症状が、発言や行動に支障をきたすほど著しく、その結果、社会生活に障害がでてしまう状態が社交不安障害です。
症状がかなり多彩なこともSADの特徴の一つです、気になる症状が少しでもあれば、一度当クリニックにご相談ください。

不安や緊張とそれにともなって現れる身体の症状が、発言や行動に支障をきたすほど著しく、その結果、社会生活に障害がでてしまう状態が社交不安障害です。
症状がかなり多彩なこともSADの特徴の一つです、気になる症状が少しでもあれば、一度当クリニックにご相談ください。

社会不安障害の原因

社会不安障害の原因

SADの方は、脳の中で不安や恐怖の反応を起こす基となる扁桃体という場所が病的に活動し過ぎていると言われています。
通常はその活動を抑えるために重要なセロトニン神経の調節が行われるのですが、SADの方はセロトニンが十分放出されず、扁桃体の過度な活動が止まらず続いてしまうことで発症するといわれています。

SADの方は、脳の中で不安や恐怖の反応を起こす基となる扁桃体という場所が病的に活動し過ぎていると言われています。
通常はその活動を抑えるために重要なセロトニン神経の調節が行われるのですが、SADの方はセロトニンが十分放出されず、扁桃体の過度な活動が止まらず続いてしまうことで発症するといわれています。

社会不安障害の治療

社会不安障害の治療

1. お薬による治療

1. お薬による治療

うつ病にも使われる、抗うつ薬(主にSSRI)、抗不安薬が主体になります。
抗うつ剤は効果が出るまで数週間かかりますが、抗不安薬は比較的早く効果が出てきます。
自己判断で薬の量を調節すると症状の改善が難しくなる可能性があるため、医師の指示に従ってお薬の服用をすることが大事です。

うつ病にも使われる、抗うつ薬(主にSSRI)、抗不安薬が主体になります。
抗うつ剤は効果が出るまで数週間かかりますが、抗不安薬は比較的早く効果が出てきます。
自己判断で薬の量を調節すると症状の改善が難しくなる可能性があるため、医師の指示に従ってお薬の服用をすることが大事です。

2. 精神面へのアプローチ

2. 精神面へのアプローチ

病気の性質を知っていただくこと、性格的なことだけが問題なのではなく、治療が必要な疾患であることを理解していただくことが大切です。
また、薬物療法で不安感などの症状が緩和されることにより、苦手な状況を避ける行動(回避行動)が減ってくることが期待できます。
回避行動が軽減され、苦手な場面での成功体験を積み重ねることが大切です。成功体験の積み重ねが社交場面での自信になります。
不安感のコントロールを目的にした治療も有効です。

病気の性質を知っていただくこと、性格的なことだけが問題なのではなく、治療が必要な疾患であることを理解していただくことが大切です。
また、薬物療法で不安感などの症状が緩和されることにより、苦手な状況を避ける行動(回避行動)が減ってくることが期待できます。
回避行動が軽減され、苦手な場面での成功体験を積み重ねることが大切です。成功体験の積み重ねが社交場面での自信になります。
不安感のコントロールを目的にした治療も有効です。