統合失調症は、脳の様々な働きをまとめることが困難となり、幻覚や妄想といった精神病症状や意欲が低下し表情が乏しくなるなどの機能低下、認知機能の低下などが現れる病気です。
およそ100人に1人がかかり、多くは10代後半から30代頃に発症するといわれています。
統合失調症の病気の経過は、前兆期、急性期(数週単位)、休息期(数週間~数カ月単位)、回復期(数カ月~数年)に分けられます。
統合失調症は、脳の様々な働きをまとめることが困難となり、幻覚や妄想といった精神病症状や意欲が低下し表情が乏しくなるなどの機能低下、認知機能の低下などが現れる病気です。
およそ100人に1人がかかり、多くは10代後半から30代頃に発症するといわれています。
統合失調症の病気の経過は、前兆期、急性期(数週単位)、休息期(数週間~数カ月単位)、回復期(数カ月~数年)に分けられます。
前兆期
前兆期
発症の前触れのサインが現れる時期です。幻覚や妄想などの症状がみられる前に、不眠、不安、物音や光に敏感になったり、あせりの気持ちが強くなったりする時期です。本人も周囲の人も気づかないことが多くあります。
発症の前触れのサインが現れる時期です。幻覚や妄想などの症状がみられる前に、不眠、不安、物音や光に敏感になったり、あせりの気持ちが強くなったりする時期です。本人も周囲の人も気づかないことが多くあります。
急性期
急性期
前兆期に続いて、幻覚や妄想、興奮などがみられる時期です。
前兆期に続いて、幻覚や妄想、興奮などがみられる時期です。
休息期
休息期
急性期を過ぎると幻覚・妄想などの症状は次第に減少すると共に感情の起伏が乏しくなり、無気力で何もしなくなる時期です。この時期はちょっとした刺激で急性期に逆戻りしやすい時期です。
急性期を過ぎると幻覚・妄想などの症状は次第に減少すると共に感情の起伏が乏しくなり、無気力で何もしなくなる時期です。この時期はちょっとした刺激で急性期に逆戻りしやすい時期です。
回復期
回復期
徐々に無気力な状態から脱していきます。ただし、この時期には認知機能障害が現れることがあり、その後の生活上の障害や社会性の低下へとつながっていく場合があります。
徐々に無気力な状態から脱していきます。ただし、この時期には認知機能障害が現れることがあり、その後の生活上の障害や社会性の低下へとつながっていく場合があります。
統合失調症の症状
統合失調症の症状
精神面の症状
精神面の症状
- 他の人には見えないものが見える(幻視)、聴こえない声や音が聴こえたる(幻聴)
- 誰かに監視されていると感じる(注察妄想)
- 誰かから嫌がらせを受けていると感じる(被害妄想)
- 誰かに心を読まれているような気がする
- ちょっとした音が気になる、テレビの音声や画像が不快に感じる
- よくわからないがなんとなく不安になる。
- 他の人には見えないものが見える(幻視)、聴こえない声や音が聴こえたる(幻聴)
- 誰かに監視されていると感じる(注察妄想)
- 誰かから嫌がらせを受けていると感じる(被害妄想)
- 誰かに心を読まれているような気がする
- ちょっとした音が気になる、テレビの音声や画像が不快に感じる
- よくわからないがなんとなく不安になる。
行動面の症状
行動面の症状
- 話にまとまりがなく何が言いたいのかわからない
- 打ち込んできた趣味や楽しみに興味を示さなくなる
- 人付き合いを避けて引きこもるようになる
- 話にまとまりがなく何が言いたいのかわからない
- 打ち込んできた趣味や楽しみに興味を示さなくなる
- 人付き合いを避けて引きこもるようになる
統合失調症の原因
統合失調症の原因
統合失調症の原因はまだ解明されていませんが、体質的な要因や環境的な要因、過剰なストレスが引き金となって起こることがあると指摘されています。
統合失調症の病態には、脳内の神経伝達物質(ドーパミンやグルタミン酸など)の関与が指摘されており、治療薬はドーパミンをブロックする抗精神病薬を使います。
統合失調症の原因はまだ解明されていませんが、体質的な要因や環境的な要因、過剰なストレスが引き金となって起こることがあると指摘されています。
統合失調症の病態には、脳内の神経伝達物質(ドーパミンやグルタミン酸など)の関与が指摘されており、治療薬はドーパミンをブロックする抗精神病薬を使います。
統合失調症の治療
統合失調症の治療
1. お薬による治療
1. お薬による治療
症状を抑える抗精神病薬を中心に、補助的に抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬、気分安定薬を用います。再発をくりかえすことが多い疾患なので、しばらく症状が安定しているからといって自己判断で薬の量を減らしたり中止したりすることは、再発を誘発して重症化の危険を高めます。薬をいつまで続けるかは、個人差がありますので、「副作用がつらい」「薬をやめたい、減らしたい」などの悩みがあれば、医師にご相談ください。
症状を抑える抗精神病薬を中心に、補助的に抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬、気分安定薬を用います。再発をくりかえすことが多い疾患なので、しばらく症状が安定しているからといって自己判断で薬の量を減らしたり中止したりすることは、再発を誘発して重症化の危険を高めます。薬をいつまで続けるかは、個人差がありますので、「副作用がつらい」「薬をやめたい、減らしたい」などの悩みがあれば、医師にご相談ください。
2. 心理社会的な治療
2. 心理社会的な治療
病気の自己管理の方法を身につけ、社会生活機能のレベル低下を防ぐ訓練などを行うもので、精神療法やリハビリテーションを行うことが重要です。
病気の自己管理の方法を身につけ、社会生活機能のレベル低下を防ぐ訓練などを行うもので、精神療法やリハビリテーションを行うことが重要です。